そしてあたしはエリの所へ戻り、点滴も終わったので、2人で家へと向かった。

タクシーの中で、エリに尋ねた。

「しんどくない?」

「うん…今はだいぶんマシやで」

「そっか…良かった!」

そう言ってあたしは、エリの肩を引き寄せた。

エリもあたしに、もたれかかって、無言で寄り添いながら、タクシーは家へ着いた。


そういえば、エリの部屋は、まだ血まみれのままだった。

「エリ!エリの部屋は、今日はもうしんどいから、明日片付けよう!
今日はあたしの部屋で、一緒に寝よう?」

エリは少し戸惑いながらも、「ありがとう」と、照れながら言った。

そしてあたし達は、1つの布団で横になった。

「朝日…今日は本間にごめんなさい…それとありがとう…」