話を聞いて、あたしは涙が出てきた。

エリがこんな風になった原因は、一体何なの…?

少なくとも、あたしと一緒に暮らす前は、元気でやっていたのなら、あたしのせいなんじゃない…?

一緒に過ごしていた中で、エリの様子に、もう少し気付いていたなら…?

気付いていたのに、後回しにしていたんじゃないの、あたしは…?


エリに「家おいで」って言われて、すごく嬉しかった。

あたしはエリのおかげで、何不自由なく、生活出来たのに…


先生はそんなあたしに、「夕日さんは、あなたの事を、大切に思っていると思う。あなたも同じように、夕日さんを大切に思っている事を、彼女に伝えてあげて下さい。周りに1人でも理解者がいるだけで、彼女は救われると思いますよ」と、優しく言った。


エリの為に、いや、夕日の為に、あたしが出来る事…

あたしはもっと、夕日と向かい合って、夕日を知ろう…