気がつけば夕方で、あたし達は慌てて仕事の準備をし、ホテルを後にした。

あたしは家には帰らずに、その足で仕事に向かった。

涼からメールが入った。

「楽しかった!
俺朝日とおったら、本間癒されるわぁ。
朝日、好きやで」

にやける顔を押さえながら、携帯を握りしめて、仕事場へと急いだ。


でもあたしの願いも虚しく、幸せはそう長くは続かない…

むしろ、もう何もかも、壊れかけてたんかも知らん…


なぁ、あんたの思う、幸せって何?

あたしの幸せは、あんたが横で、笑っててくれる事やで?

あんたのおらんミナミの街では、あたしはやっていかれへん…