「エリ…どっか悪いん?」

恐る恐る聞いたあたしに、エリは、「ああ…最近気分が乗らんから…しばらく仕事も休むわぁ…ほっといて?そのうちまた、戻るから…」とだけ言った。

あたしは気にはなったものの、そのままエリの部屋のドアを閉めた。

まぁエリにだって、仕事が嫌になる時だってあるか…


今思えば、もっとこの時に、あたしはエリの変化に、気付いてあげれたら良かったのに。

あたしはエリとすれ違う生活の中で、1人で涼のお店に行くようになっていた。

そんなあたしに、涼が言った。

「朝日、今日終わった後、時間ある?」

「うん!」

初めて涼から誘われた。

あたしは幸せやった。

自分の事で、いっぱいいっぱいやった。


そしてお店が終わり、あたしと涼は、ホテルに行った。


涼は女癖が悪い…分かってる。

あたし以外にも、色んな女の子ともやってるのも、分かってる。

それでもあたしは、涼が好きやったから。

涼に抱かれて、少しでも特別になれたような気がした。

そして今まで以上に、涼が好きで好きで、たまらなくなった。

この時のあたしは、浮かれ過ぎてた…


エッチを終えて、涼の腕枕で寝た。


こんな幸せが、ずっと続きますように…