その瞬間、涼があたしの隣に座った。

やばい…ドキドキするやん…


そんなあたしを、お見通しのように、涼は、「朝日はかわいいなぁ!めっちゃ緊張してるやろ!」と言う。

「初めてやし、ホストとか…」

「そうなんや!んで口座誰にする?」


あたしは黙り込んだ。


「俺はこうやって、朝日の隣に座りたい!」

ホストなら、誰だって、こんな台詞を言う…

あたしだって、キャバの時は、お客さんに言ってた…

分かってる…

でもただただ嬉しかった。


「あたしも涼くんがいい…」


「ただいま~」

エリがトイレから戻ってきた。


「あんた何ちゃっかり、朝日の隣座ってんのよ?」

「ええやんけ!」


そう言いつつも、涼は向かいの席に移動して、また3人で話し出した。