あたしの家へ着いた。

服や化粧道具をまとめた袋は、たったの5つ。

エリは、「は?こんだけ?」と驚いていた。

「まだこっち来て、1ヵ月やし…」

「これなら楽勝やな!」

そう言って、あたし達はタクシーを呼んで、荷物をエリの家へと運んだ。


タクシーの中で、「エリちゃんはもう仕事して長いん?」て聞いた。

「エリでいいで!仕事は2年くらいかなぁ…」

「今いくつなん?」

「ん?19やで」

「じゃあ、あたしの1コ上かぁ…」

「ん~」


そうこう言ってるうちに、エリの家へと到着した。


「お邪魔します…」

「今日からは自分の家になんねんで!」


エリの家は、2DKの綺麗なマンションだった。


「こっちの部屋使ってないし、こっち使い~」

「ありがとう…」

「んな気使いなや!てか今から、涼の店行かん?」

「あたし、ホスト行った事ないねん…」

「マジで?ほな引越し祝いに、おごったるわ!」

「そんなん悪いわぁ」

「まぁええやん」