サルビア

はっ?そうなん?

「まぁお前が、エリのせいで、嫌な目おうてるとは思う。でもな、あいつ自身はええ奴やしな!仕事と住む所は、何とか俺も協力するし!俺にも責任あるし…」

エリがええ奴?あたしこんな目におうてんのに?

「でもエリて、本番してんやろ?」

「はぁ?誰がゆうてん?あいつはそんなんする奴ちゃうし!」

何かエリを良く言う涼にむかついて、エリの事を知りもしないのに、悪く言ってしまった自分が、すごく惨めに思えた。


「別に涼くんが、責任感じてくれる必要はないで?どうせあの人らは、いつかあたしに、食ってかかってたと思うし」

「まぁでも、仕事と住む所は、なるべく早く探さなあかんねんろ?それは協力するやん!」

「うん…ありがと…」


ピピピピピ…そこで涼の携帯が鳴った。

「もしもし」

普通に電話出れるんやん…

「お前今時間作れるか?あぁ、分かった。〇〇の寿司屋な!さっさと来いよ!」

そう言って涼は、電話を切った。


「今から知り合い来るけど、ええ奴やし!一緒に飯食お!」

「ふう~ん」