しばらく笑って、「んで、何があってん?」急に真剣な声になる涼くん。

「あんなぁ…」


あたしは昨日の事を、全部話した。


「お前今から、ちょっと会えへんか?」

「えっ?」

「昨日行った、俺らにも責任あるやんけ。仕事と住む家の事、一緒に考えたるから!どうせ頼れる奴おらんねんろ?」

「…うん」

「ほな今から、ミナミのひっかけんとこ来い!」

「分かったぁ…」

「着いたらまた電話して!」

「はぁい…」


そう言って電話を切った。

どうせする事ないしな…

なんて思いながらも、念入りに化粧するあたし。


あたしは涼達が来たせいで…とかは、全然思ってなかった。

遅かれ早かれ、ああなってたと思うし。


優しい涼、おもしろい涼、ちょっと強引な涼。

あたしは凹んでたのが嘘みたいに、ウキウキしながら準備をする。

でもホストやしな…

そんな事を考えながら、準備を終え、急いでひっかけまで向かった。