「なぁ、陽亮?」 「んぁ?」 俺は間抜けな返事でかえす。 「俺・・・・・ 玲奈ちゃんのコト好き、 みたいなんだ。」 「・・・・・は?愁司、まぢで言ってる?」 「うん。初めてなんだよ。」 「でも――」 「陽亮〜、愁司君〜」 パタパタと玲奈が遠くカラ走ってくる。 「玲奈ちゃんには、言わないでくれよ?」 人差し指を口の前に出し、 頬を赤く染めながら俺に言った。 「・・・・・・・」 俺は、言葉をかえすコトが出来なかった。