僕はギュッと目を閉じた。



すると、



「なぁんだ。お菓子なんかないじゃないか。」



と、悟志が言った。



「え?!」



俺は不思議に思い、バッと押し入れを覗き込む。



押し入れの中には



何もなかった。



あ、あれ?



「つまんねー。早くゲームしようぜ。」



僕は呆然としたままテレビの前に座った。



僕は夢でもみていたのだろうか…
確かに僕は彼を隠した。この押し入れに。



「よし、始めるぞ。」



まったくわけのわからないまま、僕は悟志とゲームを始めた。