どうしよう。



僕は考えていた。



なぜ、裕司がうちにいたんだ。
なぜ、僕は裕司を殺したんだ。
考えても、まったく答えがでてこない。



どちらにせよ、このままではまずい。



なんとかしなければ。



僕はとにかく服を着替え、手や顔を洗い、食卓へと向かった。



「今日はどこかに出かけないの?」



母が言う。



ん?



今日は日曜日か。



「いや、特には…。」



僕は答える。



「そう。よかった。」



母が笑うので、不思議に思い尋ねると、



「さっき悟志くんからうちに電話があってね、今日遊びに行ってもいいか、って言うからいいよ。って言っといたのよ。」



「は!?」



僕は耳を疑った。



「いいでしょ?どうせ家にいるんだから。」