気が付くと、



目の前に裕司が倒れていた。



腹や胸は血まみれで、顔は青白かった。



僕はそれを見ている。



体中に汗をぐっしょりとかいて、手には小型のナイフを握り締めながら。



いったい何があったんだ。



なぜ、親友の裕司が死んでいる。



そして、なぜ僕がこんな物を持っている。



僕は持っていたナイフを床に投げ捨てた。



僕がやったのか…?