恋愛非常口


小鳥のさえずりと
目覚まし時計の莫大な音が
変な音楽を作り出し、
僕の目を覚ましてくれる。

「来ちゃったか…」

とうとう来たんだと
僕はカーテンを開ける。
その瞬間まばゆい光が
僕を明るく照らし、
まさに今日の告白を
応援してくれているようだった。

「母さん、おはよう」

「あらー早いわね。いつもは目覚ましなんかで起きないのに」

「大人になったんだよ」

僕は得意気にそう、言ってみる。

「よだれの痕、付いてるわよ」

そう言って母さんは笑い、
まだまだ子供ねって僕を茶化す。

「うるさいなぁ。あ、久しぶりに朝飯食って行こうかな」

「そうね、なら昂史が大好きな目玉焼き作ってあげるわ」

「ありがと!」

早起きっていいかもって気付く。
まぁ学校に行くには
早すぎる時間だ。
1直線に立っている時計の針が
僕を驚かせていた。

「昂史、6時の朝なんて久しぶりでしょ」

「小学校の時はこのくらいだったよね」

「まあ寝坊ばっかりしてたけどね」

そうやって笑い合う。
早起きは三文の徳って奴か?
僕の緊張はスッキリ晴れていた。