「いや、俺がわりぃんだよ。てかお前も俺に言うことあんだろうが」
颯斗は僕のでこを
ちょいと押す。
「言うことって?」
「教室見てたぜ?美菜子泣いてたし、お前が教室に駆け込むし、なんか気になってよ。お前、うすうす気付いてたけど美菜子のこと好きだろ?」
図星だった。
僕は答えるのに時間がかかり、
そして答えさえ出なかった。
「図星かよっ」
そういって颯斗は笑った。
「怒んないの?」
「ばか。誰だって誰かを好きになんだよ。まあ俺もまだ美菜子が好きだ。だから…勝負だなっ」
「負けないよ?」
強気になっちゃった。
もちろん負ける気はないけど。
「お前はお前らしく、頑張れよ!じゃあな」
そう言って颯斗は
帰っていった。
「勝負…か。」
僕は一人つぶやいた。


