恋愛非常口


「おい…美菜子」

教室には1人
すすり泣きしている美菜子がいた。

「俺の…せいなのか?」

泣いてる顔を
見られたくないせいか、
美菜子は顔をあげようとしない。
とりあえず少し
待たなきゃと思い、
美菜子の斜め後ろの席に座った。
過去に振り返ってみたけど、
俺は美菜子と颯斗の仲を
崩すようなことは
覚えにはなかった。
そうこう考えてるうちに
美菜子はこっちを向いていた。

「昂史くん…」

「ん?あ、大丈夫か…?」

「私の大好きだった人がね、変わっちゃったの」

颯斗のことだろう。
変わった?
どう変わるんだ…

「颯斗のことだよね?」

「うん。知ってたんだ」

「山崎が言ってた。俺のせいだって。もしそうなら…ごめん。ただ、理由を教えてくれない?」

そう言うと
美菜子は一息ついて
話し始めた。