学校までは
いつも車。
降りると
私の綺麗な足にくぎづけの男たち。
通るたびに
声が聞こえる。
「可愛い」
って。
「美人」
って。
どんな男だって
私に見とれない男なんて
いるわけないんだから。
今日だって
ほら、
「美乃李さん!おはようございます!鞄持ちますよ!」
学校の近くまで来ると
沢山の人が
寄ってたかる。
でもね、
私さ
君たちに興味ないの。
「美乃李、勉強頑張れよ」
車から
私の年上の彼氏が
私に笑顔で、
クールに言う。
私がモテるのは
彼もちゃんとわかってる。
だから何も言わない。

