「は~」

 ダグラスは仕方なくベリルたちに近づいた。

「あんなに怒られて、よくベリルに惚れたねぇ」

 上半身を曲げてレオンに問いかけると、青年は少し視線を落とした。

「俺に、あんな言い方をした奴は初めてだ。しかし、それが理由じゃない」

 ダグラスは薄笑いで目を据わらせ、レオンを見つめる。

「単に、顔とスタイルに惚れたんだろ」

「そうだ」

「……」

 ベリルはこれでもかと眉間にしわを寄せた。

「付き合ってられるか」

 呆れて立ち上がる彼にレオンは慌てた。