「ベリルって、誰にでも優しいだろ」

「え、まあそう……みたいだな」

「それと関係があるのかい?」

「実はさ、恋愛感情は無いんだよね。根本的に」

「!?」

 驚いた2人に視線を移さず続ける。

「多分、そのせいだと思うんだ。相手が性別を超えちゃうの」

 中性的な顔立ちというならまだ理解も出来るが、いくら小柄でも男は男で……体格だって細身ではあるが、むしろがっしりしている方だ。

「う、う~ん……」

 アキトとランカーは頭を抱えて考え込んだ。