「今……せいしつ。とか言ったか?」

 アキトは自分の耳に入ってきた言葉に信じられない様子で、周りにいる人間に聞き返した。

「俺にもそう聞こえたが」

 ランカーも目を丸くしているが、ダグラスだけは平然と言い放つ。

「あ、やっぱりそうなっちゃうんだ」

「お前……驚いてないな」

「まあ、結構そういうコト今までもあったからね」

「本当か!?」

 2人は同時に声を張り上げた。

 ダグラスは頭をポリポリとかきながら、うなだれているベリルを見やる。