「2年前に俺が告白して、ノエルも同じ気持ちだったことを話してくれて……」

「身分違いの恋だから隠してるってワケね」

 ダグラスはさらりと言い放つ。

「このご時世に身分違いっつってもなぁ」

 アキトは半ば呆れた。ランカーはそんな2人を見守っていた唯一の理解者である。

「一体、何でケンカしてたんだい?」

 ランカーが静かに問いかけた。

 さすがの彼も、ケンカしていた事は知らなかったらしい。

「……」

 言いにくそうに目を泳がせるアライアを4人はじっと見つめる。

「その……もうすぐ俺の誕生日なんだ」

「! 21歳になるな」

「へえ、今20歳なんだ」と、ダグラス。

「俺たち27だっけ」と、アキト。