アライアは、みんなにバレてしまった事で正直に話す事にした。

「けんかしてたぁ!?」

 アキトが素っ頓狂(すっとんきょう)な声を上げ、彼は恥ずかしそうに頭をポリポリとかいた。

「なるほど。それで王女はベリルに執拗にくっついてたワケだね」

「私はあてつけに使われたのか」

 ダグラスの言葉に、ベリルは呆れて目を据わらせる。

 王女とは3つしか離れていないアライアは、初めは友達として、そして成長すると世話役として側にいた。

 しかし、異性であるお互いを意識し始めるのに、そう時間はかからなかった。