「うわ……っと」

 そんな彼に飛びかかってくる1人の男を軽くかわし、腹に膝蹴りをかます。

「がふっ」

「痛かった? 長い足がごめんなさ~い」

「てめっ! ふざけてんじゃねーよ」

 2人の男の相手をしながらアキトが声を上げた。

「お前は相変わらずだな」

 溜息混じりにベリルは目を据わらせる。

「人生、楽しまなくちゃ~」

「こいつら……」

 アライアが呆れて3人を見つめた。

「きゃあっ」

 男の1人が少女の腕を掴んだ。