アキトはひょい、とベリルの運んできた料理に目を移す。

「お吸い物だ」

「こっちはあんかけかな」と、ダグラス。

「刺身に合うのはやはり日本料理だろう」

 ベリルは発して料理をテーブルに乗せていく。

「さて、食べようか」

 ダグラス、アキト、ランカーそれにノエル王女を席にうながした。

「いただきます」

「い、いただきます」

ランカーとノエルはフォークとナイフを、残りは箸を持ち料理に手を伸ばす。

「……」

 王女は、恐る恐る刺身を口に運んだ。