「わ~……ホンモノだよ」

「!」

 ぼそりとつぶやいた青年に気付き視線を移す。

「ああ、紹介するよ。俺の友達、世良アキト」

「ダグが世話になっている」

「こっこちらこそ!」

 焦って声がうわずった。立ち上がり、差し出された右手に慌てて自分も右手を出す。

「!」

 あれ……?

「想像よりも小さいって思ったろ」

 友人の表情にすかさず応えた。

「!? い、いや別にっ」

 図星らしい、かなり動揺している。

「大半の者は私を大柄だと思う」

 ベリルは小さく溜息を漏らした。

「仕方ないよね。画像だと身長とかわかんないもん」

「そっそれはその……」

 ベリルは174cm、ダグラスは178cm。日本人であるアキトは180cmと、この中では一番高い。