「背中の腰あたりに銃を携帯していたのがチラッと見えたよ。それを隠すためにああいう着方をしてると思う」

「あんた、よく見てるわね」

 女たちは感心した。

「傭兵って聞いてたから、自然とそっちに目が行くよ」

 女性と男性では、気に留める場所が違うようだ。

「でもさ、あれなら全然いいわよね」

「うんうん」

「ていうか、そこらの俳優より格好いい」

 女たちは、久しぶりの華やかな話題にキャアキャアと黄色い声を上げながら仕事を続けた。