お姫様のガーディアン

「君の衣装だ」

「遠慮したい」

「君がそれでいいなら構わないが、周りとは雰囲気が……」

「違っても構わん。むしろそうしたい」

「今夜は宴だ。君にも出てもらう」

「!? なんだと?」

 上品な形(なり)をしているくせに何が嫌なのか……あからさまに嫌悪感を表情に見せつける青年に眉をひそめる。

 むしろこの城にいても何ら違和感を感じない言動の青年だというのに、それと本人の居心地の良い場所とは異なるようだ。

「そういう訳だ」

 ニヤリと笑い部屋から去っていく。

「……」

 男の背中を見送ったあと、しばらくその衣装を呆然と眺めていた。