「クスクス」

 少女は小さく笑うとアライアに目を合わせた。

「私が好きなのはあなただけよ。私のガーディアン」

「よかった……愛してるノエル」

 手と手を取り合う2人に、そこにいた全員が目を丸くして沈黙した。

「バカップルみたい」

「こらこら」

 解らないように日本語で発したダグラスに、アキトが軽くツッコむ。

「いつ帰国するのだったかな」

「3日後だ」

 ベリルの問いかけにランカーが答える。

「じゃ、障害も無くなったコトだし」

「観光三昧だな」

 ダグラスとアキトはウインクした。