お姫様のガーディアン

「……」

 案内された部屋に青年は唖然とする。

 ホテルのスイートルームを越えた造りに何も言えない。

「私に、ここに泊まれというのか」

 眉間にしわを寄せる。豪華な天蓋付(てんがいつき)のベッドに、美しい花々が咲き誇る庭園が見渡せるバルコニー。

「君は大切な客だ。失礼があってはならない」

「私は厩(うまや)でも失礼とは感じない」

 王族の見栄もあるのだろうが、この待遇にはいささか呆れる。

 そして、侍女が持ってきた服に眉をひそめた。

「ああ……」

 それに気付いた男は、その服を軽く持ち上げる。