産院の駐車場に到着すると、ばぶーをおくるみにくるんで腕に抱き、いざ一週間振りの産院の中へ。

ウィーンと自動ドアをくぐった瞬間、目に飛び込んできた光景に私の足が自然とストップ。

受付も会計前も人、人、人、人!


「……なんじゃこりゃ! イベント? 祭り?」


いやホントに、なんで産院に人がこんなにいるの! ってくらい妊婦さんや夫婦、親子でいっぱいだったんです。

どうやらGW直前の月末だったりと様々な要因が重なったためらしいのですが、私はその状況を甘くみていた。


「ま、予約もしてるしそんなに時間はかからないかな?」


なんて、後悔するとも知らずに調子こいて勧められるままに『母乳外来』の予約まで入れてしまったという。


「では、健診後にお母さんの診察で、その後に母乳外来の順でお呼びしますね」

「はい。お願いします」

「じゃあまず、一番奥の部屋に行って赤ちゃんの測定をしてきてください」


その後の流れも一通り説明してもらい、奥の部屋に向かった時でした。

腕の中のばぶーがか弱く泣き始めました。