「一体どうなってるんだよ…」

竜平は思わず呟く。
目の前には荒らされた警察署の姿。
椅子は壊れ、あちこちで黒い染みが飛び散っている。

竜平は近くの椅子からリュックを拾いあげる。

おそらく、誰かの荷物だろう。
そして、その持ち主はここには居ない。

竜平はリュックを掴み、さらに奥へと向かう。

警察署なら何かしらの道具があるだろう。
使えるものはとにかく拾う予定だ。

と言った所で早速良い物を見つけた。

警棒だ。