あたしの涙が床に落ちるまでそう時間は掛からなかった。 ゴメンなさい…… ゴメンなさい…… ドアを開け平静を装ったけどあたしにはショックが大き過ぎたんだ。 「佳奈…寝てなかったの??」 「うん」 水を飲み、自分の部屋に戻る時―― 自ら、家族を壊した。 お互いが幸せになるなら……仕方ないよね。