どこからか声が聞こえて来た。 それはあたしの声。 「もう……楽になりたいよ」 【楽になりたい……ね】 「もう良いじゃん…あんたのお母さんはもうあんたを好きじゃないんだよ?」 【分かってる…お母さんはあたしを好きじゃないよね】 「ここにいる必要は無いじゃん、行こうよ…」 【どこへ……?】 「一緒におじいちゃん所に行こう?」 【おじいちゃんに会える?】 「会えるよ…きっと…」 あたしは……もうここに居る必要は、無いんだ。