「ったく……最後の、回復薬だったのによ……。だから戦うなって言ったろ、ボーンナイトとは」


「悪ぃ、竜太。これで、助けてもらうのは二回目だな……」


と、空になったビンを竜太に返す拓馬。


「礼なら、いらねぇよ。お釣りがくる程、もらった」


「え?」


その言葉を理解できなかった拓馬。


「何がだよ?」


「聖なる扉だよ」


「え?」


「俺は、ちょっと事情があって、あの扉を開けられなくてな。助かったよ」


「そうか……」


よくわからなかったが、少しでも竜太の力になれたことに、拓馬は嬉しかった。


「竜太、なんでそんなに強いんだ?ボーンナイトを、あっさりと……」


「お前とは、もともと出来が違うからな」


「え?」