「ほら。飲め」


竜太は、ビンに入った赤色の水のようなものを差し出した。


「……これは?」


「回復薬だ。苦労して作った。薬草ほどの効果は無いが、その程度のかすり傷なら治るだろう」


ゆっくりと、その回復薬を口にする拓馬。


自分の体を見ると、鎧のおかげか、あれだけ攻撃を受けたのにかすり傷程度で済んでいた。


回復薬を飲むと、自分の体力が回復していくことがわかる。