「嘘だろ……おい、竜太。嘘だろ!」


苦しみながらも、竜太に向かって叫ぶ拓馬。


「残念。本当だ。これで、謎が解けたろ。俺が、やたらこの世界に詳しいワケが。ハハハハ。なかなか面白かったよ、友情愛!」


大声を上げ笑う竜太。怒りがこみ上げる拓馬。


「嘘だ!嘘だと言え、竜太!」


「バーカ。じゃあ、なんでこいつらは、襲って来ねぇんだ?」


と、ソルジャーを指差し拓馬に言った。


「くそ……くそ!」


泣けてくる。こんなこと、本当にあんのかよ……


「なんで……こんなことを……」


「では、そろそろ説明しようか。全てについて」


椅子から立ち上がると、竜太はゆっくりと拓馬に近づいた。


「俺は、閉じ込められていたんだ。お前ら大魔法使いにな」


「……どういう事だ」