拓馬がそう言ったと同時に、腹部に激痛が走った。


「なん……だ……」


拓馬は、何が起こったのかわからなかった。


何者かの剣が、自分の腰から腹部を貫いている。


痛みに耐えながらゆっくりと振り向く拓馬。


「え……」


それは、間違いなく、竜太の剣だった。


「竜……太?」


ヒザからその場に倒れ込む拓馬。


「拓馬……面白かったか?」


「え?」


歩き出した竜太は、絨毯の先にある椅子に座った。


「どういう事だよ……竜太?」


ハァハァと息を切らし、問いかける拓馬。口の中に、血の味が広がる。


「まだ、わからないのか?」


ニヤッと微笑む竜太。目を大きく広げ、唖然とする拓馬。


「まさか……お前……」


「そうだ。俺が……アークデーモンだ」