現実RPG

「くそ!俺に、気づいたか!」


そのとき、ふと窓からの外を見る拓馬。


そこにはもう、竜太の姿は無かった。


「え……」


涙が溢れる拓馬。竜太、やられてしまったのか……


「くそ!竜太!竜太!」


そう叫んだ瞬間、目の前のソルジャーの剣が降りかかる。


キン!


それを、拓馬は剣で受け止めた。


前は、手がしびれた。だが今は、そんな感覚は無かった。


「このヤロー……」


怒りに満ちた拓馬の目は、赤く充血していた。


「殺す!全員だ!殺す!」


そう叫ぶと、涙を流しながらソルジャーの頭蓋骨目掛けて剣を振った。


「おおおおお!」


拓馬の剣はソルジャーの頭を砕き、ソルジャーはその場にバタンと倒れ込んだ。


「フー、フー……」