現実RPG

「うわっ!」


紙一重でそれを剣で受けた拓馬。


ソルジャーに比べると、はるかに遅い攻撃だ。


しかし、前からはソルジャー、後ろからはボーンナイト。


挟み撃ちでの攻撃に、戸惑う拓馬。


「くそ!」


拓馬はとりあえず、あっさり倒せるボーンナイトから倒そうと切りかかった。


「ハァッ!」


ボーンナイトの体は拓馬の一撃でろっ骨がバラバラに砕け、その場に倒れた。


ガキン!


その時だった。背中に、衝撃が走る。


それと同時に、前方に吹っ飛ぶ拓馬。


ボーンナイトを相手にしている間に、ソルジャーの攻撃が当たってしまった。


「うっ……」


その場に倒れ込んだ拓馬は、じわじわとくる背中の痛みを我慢しつつすぐに立ち上がり、ソルジャー向かって剣を構えた。


「くそ……」


状況は、変わらない。そのときだった……


ドドドドドド……


数十の足音が、ドタドタと階段を駆け上がってくる。