現実RPG

すぐ、ソルジャーの攻撃が風を切る音と共に拓馬に迫る。


前回の戦闘で学習した拓馬は、その剣をヒラリとかわした。


再び、切りかかろうとする拓馬。


「!」


そのときにはすでに、ソルジャーの次の攻撃が来ていた。


慌ててそれをかわす拓馬。


どんどん来る、ソルジャーの猛撃。


「くっ!」


一つ一つ、丁寧に攻撃を避ける拓馬。


これでは、こちらの攻撃ができない。


「どうすりゃいい!」


攻撃を当てても、それほどダメージにはならない。


ソルジャーの剣を避けながら、何かいい手は無いか考える拓馬。


その時だった……


ガシャ、ガシャ……


音が、階段を上って五階へ上がってきた。


「嘘だろ……」


ゆっくりと振り返った拓馬。


そこには、ボーンナイトが立っていた。


「脅かすなよ……」


拓馬がそう呟いた瞬間、ボーンナイトも拓馬目掛けて切りかかってきた。