そう言い切るルカ。ルカの目を見ると、真剣さが伝わってきた。


「……わかった。一緒に、行こう」


拓馬は笑顔でそう言うと、ルカと一緒に家を出た。


回復魔法か……心強い。しかも、可愛い……


そんなことを思いながら外に出ると、竜太が待っていた。


「拓馬、遅かったじゃねぇか。もらえたか、石は……」


だんだんと語尾が弱くなる竜太。ルカの姿に気づく。


「竜太、紹介する。回復魔法の、ルカだ。一緒に、アークデーモンを」


「拓馬、そいつから離れろ!」


拓馬が言い切る前に、竜太はルカに向かって剣を構える。


何が起こっているのかわからない拓馬。


「ちょっ……おい、なんだよ、急に!」


構える竜太を、制しようとする拓馬。


「バカ!そいつだよ、さっき言ったモノマネは!」


拓馬に向かって叫ぶ竜太。