白色のその建物は、前に水のアルスに会ったときと同じだった。


竜太にそう言われると、中に入って行く拓馬。


中には、光沢のある緑色の鎧を着た、青年が座っていた。


「拓馬、よく来た。私は大魔法使いの一人、風使いのルイスだ。私は、すでにアークデーモンの呪いによって戦うことができない。これを持っていくがよい」


と、緑色をした石を拓馬に差し出した。それを受け取り、ポケットにしまう拓馬。


「石が五個集まるとき、お前は最強の戦士になるだろう」


ルイスが言葉を言い終えると、拓馬は家を出た。


そこには、竜太が待っていた。


「どうだ？もらえたか、石は？」


「あぁ」


二人は、歩き出した。


「これから、どこへ行ったらいいんだ？」


拓馬が竜太に聞く。


「ここから町を出て西へ行くと、また大魔法使いがいる。とりあえず、会いに行くか」


そう言って、町を出て西へ進む竜太。それに続く拓馬。


「石を五個集めると、どうなるんだ？」


「最強の剣、大魔法の剣が生まれる」