とっくに、散った桜の花びらがまた宙に舞う季節。 僕とさくらちゃんとなつめは一緒に笑うことはなくなった。 「なつめを裏切れない」 あの時の彼女の言葉を聞いた僕は、 目の前が真っ白になった。 そして、何故か怒りを胸に抱いた。 今更なのに、振られることも解りきっていたのに 僕は怒りの矛先をなつめに向けた。 -