「リュシー?」
翌朝。目を覚ました彼は、ぼんやりと宙を眺めていた。リリアの声にも反応しない。
しかし、一瞬、アイスブルーの瞳に意思が走り、
「リリア!」
弾かれたように、リリアの腕を慌てて掴む。
「リリア……リリア!」
リリアの腕を抱き締めて、
「……リリア」
そこでまた虚ろになった。リリアの腕を放さないまま。
「……リュシー……」
――どうして……どうしてこんな……
――リュシーが何したっていうのよ……。
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