――それは、私の通っていた幼稚園の卒アルだった。 そこに写っていたのは、今日席が隣になった、 あの夕希君だった。 あれ、でも夕希君って同じ幼稚園だったんだ。 そこへお母さんが来て、アルバムを見ると、 「あれ、なつかしいねー。夕希くんじゃない。 小さいころよく遊んでたよね。ゆう君、ゆう 君って。で、たしか年中のときに保育園に転 園したのよね。」 「私、あまり覚えてないかも…でも、少し思 い出したような…」