「菜子、菜子!」

「……………………………………………………へ、へぁ、なぁに景大」

やばい…
トリップしてた(汗)

「どうしたの?気持ち悪い?」

「違うよ!ただぼーっとしてただけ!」

明らかに妖しい引き攣り笑いに、景大は優しく微笑み、あたしの頭をクシャリと撫でてくれる。

「そ、そろそろ行こっか☆もう食べちゃったしね?」

「そうだね、行こうか」

ニコリと笑って、手を差し出す。

あたしもニコリと不可思議に笑い手を握り直す。
普段なら普通なあたしも、今は心臓が苦しい。

景大が嫌いとか、嫌とかそんなのじゃない。

違う…

なんというか、コレは



憧れなのだ。