「平松ー。」

平松、とは翔くんの苗字だ。

「ん?」
翔くんの、「ん?」はキュン死に
寸前だ。

「これ、ちょうだい、」
美紗は、翔くんの筆箱をあさって、
ペンをとっていた。
美紗は、可憐が翔くんを好きなこと
知らない…はず。