「よく分かったね
望月ちゃん」



お兄さんは私の手を握りしめた


『やめてくれ、気持ち悪い』



って店長は
目眩を起こしたかのように
デコに手を当てた



「そんなこと言ってー
渉もお兄ちゃんのこと好きなんだろ?」



「そうですよ、店長!
弟想いのお兄さんなんて最高じゃないですか!」