「渉くん…私を好きになってくれて、ありがとう…」 『それ、こっちのセリフ』 私たちは 少しだけ見つめて微笑んだ 幸せって… こういうことをいうんだろうなぁ 『あぁ、今日は樹里を帰そうって思ってたけど、やっぱ止める』 「えっ…っキャッ…!!」 『…今日は帰さないから』 渉くんは私をヒョイっと抱き上げて、言った