妄想娘と店長さん





『あぁーもう!
風景楽しも、ここ俺の好きな場所だからさ』



ふ…

渉くんも私みたいに照れるんだ!

なんか嬉しいし
渉くん…かわいい///

なんて言えないんだけどね?




「ここって高原?」



『そうなんじゃない?

…綺麗だな』



「自分が綺麗になるっていう感じ…」



私の目の前の景色は
緑と空しかなくって
幻想的…



『だな…』



渉くんはこの景色に
本当に溶け込んでるかんじで

うっとりしてる



少しの間だけ沈黙が続いた




『なぁ…樹里は本当に俺でよかった?』



「え?」



そりゃ、いいに決まってるし
ダメなわけないよ