まあ、頑張ってくれよと言葉を残して 未玖は自分の席に戻っていった。 といっても、席前なんだけど……。 その日の佐伯真輔は、いつもより何だか 違う感じがした。 私も、気付かないうちに意識していて、 いつもみたいに話せなかった。 家に帰っても、未玖から聞いた言葉が 頭に残ってて、その事ばかり考えていた。